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症状がなくても、歯医者さんに行ったほうがいいの?

「歯が痛くないから、歯医者さんには行かなくても大丈夫」

そう思っている方も多いのではないでしょうか。

実は、むし歯や歯周病は、初期には痛みなどの自覚症状がほとんどないことがあります。
特に歯周病は、気づかないうちに少しずつ進行してしまうこともあります。

だからこそ私たちは、「悪くなったら治療する」だけではなく、「悪くならないように定期的に確認する」ことを大切にしています。

定期検診では、むし歯や歯周病のチェックはもちろん、歯石や磨き残し、お口の中の状態などを確認します。

「今は大丈夫」から、「これからも大丈夫」へ

むし歯のなりやすさは、みなさん同じではありません。

歯みがきだけでなく、お口の中の細菌や唾液の量・性質、食生活など、さまざまな要因が関係しています。

当院では「デントカルト」というキットで唾液検査を行っています。

デントカルトでは、むし歯に関連する細菌や唾液の分泌量、唾液が酸を中和する力などを調べ、一人ひとりのむし歯のリスクを考えるための参考にします。

大切なのは、検査をすることそのものではありません。

「自分のお口にはどんな特徴があり、何に気をつければ健康な状態を長く保てるのか」を知ること。

「何もないから歯医者さんに行かない」のではなく、
「何もない状態を、これからも保つために歯医者さんへ」。

阿部デンタルオフィスでは、治療だけでなく、定期検診や唾液検査などを通して、一人ひとりに合った予防を一緒に考えていきます。

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参考文献・資料

  • 厚生労働省.歯周病検診について.厚生労働省 医政局歯科保健課.
  • 厚生労働省.歯周疾患の自覚症状とセルフチェック.健康日本21アクション支援システム,e-ヘルスネット.2021年11月18日最終更新.
  • 厚生労働省.歯周病検診マニュアル2023.2023.
  • 株式会社オーラルケア.デントカルト―むし歯のリスクを調べて伝えるだ液検査キット.

「歯がしみる人へ」

 

寒い朝、いつものように顔を洗って、うがいしようとしたとき。
冷たい水が歯に触れた瞬間。

キーン!

思わず、顔をしかめます。
「またか…。」
そう思いながら、毎年この冬の寒い季節をやり過ごしていませんか。

頭の中で色々考えます。
「たぶん、CMで言っている知覚過敏かな」
「前に歯医者さんで言われたし」
「様子をみればそのうちおさまるかも」

でも、少しだけ不安もよぎります。
「もしかして虫歯かしら」
「歯周病で歯茎が下がっているって言われたことがあったっけ。」

考えてみると、理由はいくつも思い当たるのに、どれなのかまったくわからない。
でも、痛みは一瞬だし、ずっと続くわけではない。
だからこう思います。
「とりあえず、様子をみよう」

数週間後。
今度は冷たいものだけでなく、歯ブラシが当たってもしみるようになってきました。
それでも、まだ我慢できます。
忙しいし、困るほどではないから。歯ブラシを当てなければよいのです。

そして、ある日。
甘いものがしみました。
「あれ?」
今までと、少し違う感覚があります。
ここで、やっと歯医者さんのお約束をとろうかな、と思います。

歯科医院で、先生にこう言われます。
「これは虫歯ですね。」

え、知覚過敏じゃなかったの?
そう思います。

でも実は、
知覚過敏でも、
歯茎が下がって根元が見えていても、
虫歯でも、
患者さんの感じる「しみる」はほとんど同じなのです。
自分では見分けがつきません。

そして、治療が終わった後、多くの方がこうおっしゃいます。
「もっと早く来ればよかった」

歯がしみる、というのは、歯のとても小さなサインです。
痛みが強くなってからではなく、
この小さなサインのうちに来ていただけると、
削らなくて済むこともあります。
神経を取らなくて済むこともあります。
歯そのものを、長く守れることもあります。

しみる理由は、ひとつではありません。
でも、共通していることがあります。
それは歯が「これ以上進まないで」と教えてくれているということです。

その声に、少しだけ早く気づいてあげられたら。
歯の未来は、ずいぶん変わります。

歯がしみる人へ
それは、歯からの小さな合図かもしれません。

 

参考文献

1. Brännström M.
A hydrodynamic mechanism in the transmission of pain-producing stimuli through dentine.
In: Anderson DJ (ed). Sensory Mechanisms in Dentine. Pergamon Press, 1963.
2. Brännström M, Aström A.
The hydrodynamics of the dentine; its possible relationship to dentinal pain.
International Dental Journal. 1972;22(2):219-227.
3. Addy M.
Dentine hypersensitivity: new perspectives on an old problem.
International Dental Journal. 2002;52(S5):367-375.
4. Canadian Advisory Board on Dentin Hypersensitivity.
Consensus-based recommendations for the diagnosis and management of dentin hypersensitivity.
Journal of the Canadian Dental Association. 2003;69(4):221-226.
5. Orchardson R, Gillam DG.
Managing dentin hypersensitivity.
Journal of the American Dental Association (JADA). 2006;137(7):990-998.

歯医者さんのレントゲンで骨粗鬆症がわかる!?

 いつもメンテナンスでお越しになる患者さんのレントゲンを確認していました。虫歯はなく、歯周病も問題なし。「今日も問題なさそうだな」、そう思いながら私はもう一度、画面を少しだけ拡大しました。

 私は歯科医師としてレントゲンを診る(読影)ときに歯とその周りだけを見ているわけではありません。そのレントゲンに写っているすべてのことを診ています。

 特に気をつけてなければならない部位は下あごの骨のフチ。歯を支えている骨のそのさらに外側。普段はあまり意識されない部分ですが、実は全身の骨の状態を反映しやすい場所です。その患者さんのレントゲンではその輪郭が少し気になったのでした。

 骨のフチが以前のレントゲンと比べて薄く見える。滑らかだった輪郭が不揃い。治療が必要な所見ではありません。歯科的には問題なかった。でも見過ごすことはできませんでした。

 私はいつも思います。医師の一言は患者さんの心に思っている以上に残る。不安を与えてはいけない。でも伝えなければ気づかないことも多い。だからこう言いました。「歯や歯茎の状態は良いです。ただレントゲンを見ていてあごの骨のフチが少し薄く見える部分がありました。」患者さんの表情が少し変わりました。すぐに続けました。「歯医者さんのレントゲンだけで骨粗鬆症かどうかはわかりません。ただ、骨密度が低下している方に似た写り方をすることがあるんです。念の為、内科や整形外科で骨密度検査を受けてみるのも良いかもしれません。」これは診断ではありません。気づきのキッカケ(スクリーニング)です。

 しばらくして、その患者さんがこう話してくれました。「先生、検査を受けてみたら少し注意が必要な段階だって言われました。でも早くわかってよかったです。」その言葉を聞いて私は胸の奥が静かに温かくなりました。

 私たち歯科医師は歯だけを診ているわけではありません。レントゲンの向こうにある身体のこと。これから先の生活のこと。10年後20年後の健康のこと。そんなことを考えながら毎日、患者さんのお口を拝見しています。

 骨粗鬆症は「静かに進む病気」です。特に女性は、自覚症状が出にくい。ある日骨折で気づくことが多い。だからこそ偶然でも早く気づけることに意味があります。歯科用レントゲンがその小さなキッカケになることがある。私はその可能性を大切にしています。

 最後にもし私たちが「骨密度検査を受けてみませんか?」とお伝えしたときは、それは決して怖がらせたいわけではありません。あなたの未来を少しでも守りたい思ってお伝えします。

 阿部デンタルオフィスはお口の病気を予防する場所・歯を治す場所であると同時に、全身の健康を見守る場所でもありたい。私はそう考えています。

新年のごあいさつ

 新しい年を迎えるたびに、私はこの志村三丁目で診療を続けてきた時間のことを、ふと振り返ります。

 小学生だったお子さまが成人する姿や、開業当初からご家族で通ってくださる方々のお顔を思い浮かべると、阿部デンタルオフィスという場所は単に「治療をする場所」ではないのだと、あらためて感じます。
昨年は、学校医として健診事業に携わる機会や、近隣病院や在宅への訪問診療などを通して、あらためて地域における歯科医療の役割を考える一年でもありました。

 そうした時間の積み重ねのなかで、私自身、歯科医療の役割についてより深く考えるようになりました。
歯の治療というと、「悪くなったところを治療する」ことがまず思い浮かぶかもしれません。
けれど本当は、「治療を繰り返さず、安心して日々を過ごせる状態を保つこと」が本当の意味でのゴールではないだろうかと。

 そのゴールのために当院では「ずっと一緒に。みんなの予防歯科。」を軸にお子さまから大人の方まで家族みんなで通院しやすく、またそれぞれの生活や年齢に合わせた無理のないケアとメンテナンスを心がけています。

 そしていざ治療になると、いくつかの選択肢があることも少なくありません。
私はまず、医学的にみて長く安定しやすい方法をお伝えします。
そのうえで、その方やご家族にとって無理のない選択を一緒に考えていきたいと思っています。

 そして、どの治療が選ばれたとしても、私はその後もきちんと関わり続けることを自分自身の責任だと考えています。
目の前の治療だけでは終わらせず、この先の安心につながっているかどうかを常に考えながら診療にあたります。

 今年も志村三丁目・板橋区の皆さまにとって「家族で安心して通える歯科医院」であり続けられるよう、一日一日の診療を大切に積み重ねてまいります。

 本年もどうぞよろしくお願い致します。

阿部デンタルオフィス 院長 阿部嘉生

“矯正治療が終わったらむし歯だらけ“を防げ!
—矯正治療中のむし歯ゼロ”を実現する唾液検査とメンテナンス—

阿部デンタルオフィス(都営三田線・志村三丁目駅から徒歩2分)では、
「これからの10年・20年先を見据えた予防歯科」を大切にしています。
とくに、矯正治療中のむし歯リスクの上昇は、多くの患者さんが見落としがちなポイントです。

矯正装置を入れるとむし歯ができやすくなります。それは歯にとって良くない環境がいくつも重なるからです。
「矯正治療が終わったらむし歯だらけ」のリスクを防ぐために、当院では治療前の唾液検査+治療中のクリーニング+終了後の定期メンテナンス を必須と考えています。

 

なぜ矯正中はむし歯になりやすいの?

矯正装置(ワイヤー・ブラケット・マウスピースなど)が付くと、
次のような「むし歯ができやすい条件」が重なります。

・装置の周囲に汚れが溜まりやすい
ブラッシングしづらく、プラーク(細菌のかたまり)が残りやすい。

・食後の酸性環境が長く続く
装置周辺に食べかすが残ると、口の中が酸性のままになりやすく、歯の表面が溶けやすくなります。

・唾液の流れが乱れ、洗い流しが弱くなる
矯正装置があることで、唾液の歯をきれいに保つ「シャワー効果」が弱くなります。

これらの理由から、
矯正中はむし歯リスクが通常の2〜3倍に上昇する と報告する研究もあります。

どれだけ頑張って磨いても、矯正中は「構造上の限界」があるため、
患者さんのセルフケアだけでは守りきれない部分が出てしまいます。

 

なぜ唾液検査を行うのでしょうか?

— “あなたのむし歯リスク”を数値で見える化するためです —

阿部デンタルオフィスでは、矯正前に必ず唾液検査を行います。
唾液検査では次のような項目が分かります。

・唾液の量
洗い流す力がどれくらいあるか。

・緩衝能(酸を中和する力)
口の中がどれくらい早く“元の安全なpH”に戻るか。

・むし歯菌の量
ミュータンス菌・ラクトバチラス菌などのむし歯原因菌の強さ。

・pHの傾向
酸性に傾きやすいかどうか。

これらのデータをもとに、「装置をつけてもむし歯にしないための個別プログラム」をつくります。

 

メンテナンスは何をしているのですか?

・装置の周囲についた汚れを完全に除去
歯ブラシでは届かない部分を、専用器具で徹底的にクリーニングします。

・歯周病・歯ぐきの腫れ・炎症を早期に発見
炎症が続くと歯ぐきが下がりやすくなるため、矯正の仕上がりにも影響します。

・むし歯の“兆候”を早く見つける
白濁、pHの変化、脱灰など、初期段階で対応すれば進行を止められます。

・ フッ化物・清掃方法の最適化
患者さんごとに、

  • どの歯ブラシを使うか
  • 補助ブラシの選び方
  • 食生活で注意すべきポイント
    などを細かく調整します。

矯正中のメンテナンスは、ただの“お掃除”ではなく
矯正治療の安全性を守るための治療行為 と言えます。

 

 矯正中に唾液検査とメンテナンスが“必須”な理由まとめ

  1. むし歯リスクが通常の2〜3倍に上がるため
  2. プラーク(バイ菌の塊)が溜まりやすく、pHが酸性に傾きやすいため
  3. 唾液の流れが乱れ、洗浄力が落ちるため
  4. 唾液検査で“体質の弱点”が見えるため
  5. 定期メンテナンスでむし歯を予防するため

矯正治療は「美しい歯並び」をつくるだけではありません。
その歯並びを“健康に維持すること”こそ本当のゴールです。

唾液検査とメンテナンスを組み合わせることで、
矯正治療後の10年・20年の歯の健康が大きく変わります。

 

阿部デンタルオフィスが大切にしていること

・歯科衛生士は担当制
・予防プログラムに基づいた管理
・矯正前・矯正中・矯正後まで一貫したサポート
・科学的根拠に基づいた評価(唾液検査)
・長期の健康を見据えた診療スタイル

矯正治療中の方、これから矯正を始める方、
「むし歯をつくらずに矯正を終えたい」という方は、ぜひ当院へご相談ください。

>>予防歯科はこちら

 

【参考文献(代表的なエビデンス)】

・Kouvelis et al., 2021
固定式矯正装置の装着により、唾液性状・口腔内細菌が変化し、
むし歯リスクが上昇し得ることを示した研究。

・Al Mulla et al., 2009
矯正患者ではむし歯リスクが上昇するため、
唾液検査はリスク管理に有効であると結論づけている研究。

・ Anu V. et al., 2019
矯正治療中は唾液流量・pH・緩衝能が変動し、
口腔内の酸性環境が変わりやすくなることを報告した研究。

・Thomas N.O. et al., 2024
Cariogramによる比較で、矯正装置装着後にむし歯リスクが上昇することを明示した研究。

カイスの輪:「むし歯を防ぐ歯医者」の本気の取り組み
~“カイスの輪”から考える、阿部デンタルオフィスの予防~

夏季休暇中は間食の機会が増えやすく、むし歯のリスクも高まります。
夏休み明けの今こそ、お口の中をチェックして、むし歯や歯ぐきの状態をしっかり確認することが大切です。

志村三丁目駅から徒歩3分にある阿部デンタルオフィスでも、開院以来「むし歯をつくらない」ことを診療の中心に据えてきました。初診の患者さんはすべて院長が診断し、そこから予防と矯正を組み合わせた長期的な口腔管理を進めています。

 

地域とともに、むし歯ゼロへ

阿部デンタルオフィスでは、複数の歯科衛生士が担当制で患者さんをサポート。個室空間で、安心してじっくりと予防ケアに向き合っていただける環境を整えています。

私たちの予防の土台となるのが「カイスの輪(Keyesの Circle)」という、むし歯の原因を分析する考え方です。

 

むし歯はどうしてできるの?「カイスの輪」で整理

むし歯は、次の4つが重なったときに発生します。

・細菌(むし歯菌):ミュータンス菌が糖をエサに酸をつくり、歯を溶かす
・糖質:ジュース・お菓子・パンやごはんなど
・歯の質:歯の強さ、だ液の働き、再石灰化力
・時間:ダラダラ食べや就寝前の飲食でリスク増大

このバランスを見極めることで、個々に合ったむし歯予防の道筋が見えてきます。

 

科学的な出発点:だ液検査

当院ではサリバテスト(だ液検査)を導入し、むし歯リスクを可視化しています。

・むし歯菌の多さ
・だ液の量と中和力(緩衝能)
・プラーク付着の状態
・生活習慣の傾向

これらをデータとして把握し、一人ひとりの“カイスの輪の弱点”を明らかにしたうえで、ピンポイントで対策を提案します。

 

衛生士と二人三脚で習慣づくり

予防は「通院して終わり」ではなく、日々の暮らしに根づいてこそ効果を発揮します。
担当の歯科衛生士が、

・歯ブラシ・フロスの選び方と使い方
・食生活の工夫
・再発リスク部位の管理
・定期的なモチベーション維持

をマンツーマンで支援。「あなたの予防スタイルを一緒に見つける」ことが、阿部デンタルオフィスの衛生士チームの姿勢です。

 

夏休み明けにおすすめのセルフチェックポイント

ご家庭でもできる「むし歯チェック」をぜひ習慣にしてください。

・奥歯のかみ合わせ面:黒ずみや白濁がないか
・フロスを通すとき:引っかかりや糸がほつれる箇所がないか
・歯ぐきの色と腫れ:赤み・出血の有無
・冷たいものや甘いものを食べた時のしみ:一時的か、続くか
・口臭やネバつき:だ液の量が減っていないか

気になるサインがある場合は、早めに歯科で確認しましょう。小さなむし歯も早期に発見すれば、削らずに済む可能性があります。

 

むし歯にならない通院”を当たり前に

削る→詰める→再治療のサイクルから抜け出すために必要なのは、

  • 正しい知識(カイスの輪)
  • 科学的根拠(だ液検査)
  • 続けられる習慣(ホームケア)

阿部デンタルオフィスは、この3つを柱に“むし歯にならない歯医者通い”を皆さまの日常にしていきます。

>>予防歯科の詳細はこちら