タイトルにドキッとしたあなた!
間食の時間って至福の時ですよね…
ただ、どうしても虫歯のリスクが伴ってくることは
周知の事実だと思います。
では、なぜ虫歯のリスクがあるのか、
どうして虫歯になってしまうのかご存じですか?
今日は簡単に虫歯の原因からお話したいと思います。
虫歯になる原因は以下3つの要素から成り立ちます。
この3つの要素が重なる時間が長いと虫歯になり
短いとむし歯になる可能性は低くなるのです。
虫歯の原因菌であるミュータンス菌は糖質が大好き。
糖を体内に取り込んで酸を出し
見る見るうちに歯の表面を溶かしてしまいます。
これを『脱灰』といいます。
溶かされた歯の表面はやわらかく、
すぐに穴が開いて虫歯になります。
しかし人間も負けていません!!
食事をすると出てくる唾液の働きにより、
酸を洗い流したり、中和したりしてくれるのです。
溶けてしまった歯の表面もまた固く戻してくれます。
これを『再石灰化』といいます。
このミュータンス菌と唾液の攻防が
食事のたびに繰り返されます。
https://www.apagard.com/oralpedia/trouble/details/Vcms4_00000097.html APAGARD HPより引用
食事のたびに『脱灰』と『再石灰化』が繰り返されるとしたら
頻繁に間食をすると一体どうなってしまうのでしょう。
こちらが頻繁に間食をした時の
『脱灰』と『再石灰化』のパターンです。
https://www.apagard.com/oralpedia/trouble/details/Vcms4_00000097.html APAGARD HPより引用
上のバランスと取れたパターンに比べて
ピンクの『脱灰』している時間が長いことがわかります。
これは頻繁に間食ををすることで、唾液の働きが弱くなり
『再石灰化』がしづらくなっているのです。
虫歯になりやすい状態が長い時間続くということになります。
つまり虫歯のリスクが高くなってしまっているのです。
では、虫歯のリスクを減らすにはどうしたらいいのでしょう。
冒頭でお話した通り3つの要素が重なる時間を
短くすることが重要になってきます。
まずは菌の要素。
これはいわずもがな毎日の食後の歯磨きとフロス(糸ようじ)で
ミュータンス菌のエサとなる糖質(食べ残し)をなくすことで
リスクを減らします。
続いて歯・口の要素です。
これは自分自身の歯を虫歯に負けない歯にする事。
フッ素やキシリトールを上手に使って歯を強くします。
最後に食物の要素。
一番いいのは頻繁に間食をしない事。
間食は時間を決めてすることが大切です。
それでもどうしても口さみしい時は
キシリトールが50%以上含まれる
ガムやタブレットがおすすめです。
というのも、キシリトールは砂糖と同じくらいの甘さがあるのに
ミュータンス菌が取り込んでも酸を作れず
虫歯の原因とならないからです。
ミュータンス菌のエネルギー源にならないので
ミュータンス菌はどんどん弱っていきます。
100%のキシリトールガムを1日3回食べると
1~2週間で効果が現れ始めます。
3カ月ほど続けると、虫歯になりにくい状態になるのです!
当院にはキシリトールガム・キシリトールタブレットを
各種取り揃えております。
特に間食が多いお子様には、
しまじろうのタブレットをおすすめしております!
味見ができるものもご用意しておりますのでお気軽にスタッフにお声がけください!
(数に限りがございます。ご了承ください。)
※品切れの場合はお取り寄せにお時間を頂きますのでご了承ください。
もちろん、この3つの要素のどれか一つだけを頑張っても意味がありません。
虫歯のリスクを減らすためには、1つ1つ地道な努力が必要なのです。
その努力のサポート役として阿部デンタルオフィスを
有意義にご活用いただければ幸いです。
気合が入りすぎて長くなってしまいました、、、
最後までご覧いただきありがとうございました!
歯科衛生士 小野里